人生ハードモード

さとうみほのの裏アカ的なもの

ノックノック

 

 

 

ノックノック

 

 

ずっと扉を開けてほしいなー

と思っていた

 

 

全然開かないし厳重にしまってるし

部屋全体を揺らしてみたら

空っぽみたいなんだけど

なんだろう、空気?が重いような気がした。

 

 

圧力がすごくかかってるような。

 

 

 

 

そりゃ開けてくれないよな

と思ったりもした。

だって私がずっと、あなたのこと嫌ってたんだもん

 

私が「お前なんか嫌いだーーーー!ポンコツ!」

って言い続けてたんだもん

 

 

 

 

ごめんなさい、

今更なんだけど。

ごめん

 

ぎゅっと抱きしめたかった。

 

 

ほんと、ごめん

 

私、今まで、誰にも「お前なんか嫌い」とか言ったことないと思ってた

 

嫌だなと思う人はいたけど

わざわざその人に向かって「嫌い」なんて言う必要ないじゃん?

 

だから言ったことないと思ってた

 

 

 

 

でも、

 

 

 

失敗するたび

「自分なんか嫌いだ」って言ってた

 

 

誰かに何か言われるたび

「全部自分のせいなのかも…」

と思ってた

 

 

誰かに期待される度

「今回、絶対失敗は許されないからな」

と自分に厳しく目を光らせていた

 

 

 

 

 

 

 

私のこと一番いじめてたのって私だったな

 

 

 

 

そりゃ全然出て来てくれないよね

 

 

 

 

私が辛くて苦しい時に

なんで私がちゃんと私に優しくしてあげられないのだ

 

 

 

意地悪な人は多い。

「お前なんかに私の何がわかるんだよ、このバカ」

と思う発言をするバカ(他人)は多い。

 

 

 

でもその気持ち全部飲み込んで

なんで自分ばっかり責めちゃったのかな

 

 

 

 

 

それにやっと気がついたんです

 

 

 

 

それまで、生きてきてずっと

自分に暴言ばっかり吐いて

情けない情けない、嫌い嫌い。

と自分を遠ざけてた

 

 

 

 

ダメな自分のこと嫌いになって

遠くに追いやれば、ひとまず楽チンだったから。

「こんな自分嫌い」ってだけ思っていれば

この先この自分をどうすればいいか、とか

考えなくても良かったから。

楽だったな、たしかに。

 

 

 

 

 

 

それに気づいてから

ずっと

ノックノック

 

 

扉コンコンしてた

 

 

ただぎゅっと抱きしめたかった。

 

 

 

私を守りたかった。

 

 

 

私じゃない、いろんな人の言葉ばかり聞いて

一番近くにいる私が一番叫んでたのに全部無視して

できない自分を責めるんじゃなくて。

 

 

 

 

私が私をちゃんと見て

私の話をちゃんと聴いて

私の答えでちゃんと歩いて

誰の言葉でもなく

私の言葉で話したかった。

 

 

 

 

 

「辛くて苦しい時こそ

ちゃんと自分を離さないで」

 

 

 

 

自分のこと、離しちゃダメだ絶対

なにがあっても離しちゃ、ダメだ。

 

 

 

 

 

つまずいても

よくよく考えてみろ

ここまで歩いてきたから

今つまずくんだ

昨日の自分じゃ、ここまで来れてないから

つまずきもしなかった

 

 

 

 

 

 

 

 

扉の前でひとりごとみたいに

ずっと、そうやってしゃべってた

 

そしたらドアが少しずつ開いて

 

 

 

 

スカラベトベトになるまで泣き潰した私が部屋の隅っこで体育座りしてた

 

 

 

 

 

きっとこれからも、

近くにいすぎちゃうから

「嫌い」って思っちゃうかもしれない

 

でももう絶対離さない。

 

ぎゅっと抱きしめたい。

私が私に優しくしないでどーすんのよ!!!

 

 

 

 

 

 

『負け犬戦士』はこうやってできた曲でした。

 

 

 

 

 

 

だから、聴いてくれた人は

何があっても自分を離さないでね

 

 

 

優しくしてあげてね

 

 

 

と心から思っているよ

 

 

 

 

 

ノックノック。

 

 

 

 

 

 

負け犬戦士

3.27(wed) 0:00 配信リリース

 

 

アイラヴミー - 負け犬戦士 MV - YouTube

 

 

負け犬戦士, a song by アイラヴミー on Spotify